首軸リング製作 / WATERMAN EXCLUSIVE

「万年筆のペン先根本辺りからインクが漏れ、手が汚れる」という修理のご依頼です。ウォーターマンのエクスクルーシヴというスリムなストレート軸です。 首軸先端のメタル部分が腐食して金メッキが剥がれ、一部内部がむき出しになっていました。ここで嵌合式…

モンブランのカートリッジ式 首軸修理 / Montblanc No 221

モンブランのカートリッジ式万年筆で、グリップ部分の内部が折れて使えないと言うご相談がありました。歴代モンブランで日本でもポピュラーな通称3ケタ(1970年代)シリーズの1つです。このシリーズで破損するのは、ほぼ首軸表面のひび割れか今回のコ…

ヤリ製作・取付け / PILOT CUSTOM いぶし銀

パイロットの40数年前の初代エリート系の万年筆で、コンバーターを取り付けるためのパーツが破損して使えなくなっていました。同社の万年筆は”ヤリ”と呼ばれる、半円状の樋のような物が付いたパーツで、カートリッジやコンバーターを取り付けられるようにな…

インクビューのみの製作 / SOENNECKEN

アンティークの同じメーカーの万年筆の修理を2本まとめて依頼されました。割れたインク窓の修復(製作)と、吸入機構の修理(サック交換)です。ドイツのゾーネケンで、1935年頃の製品。2本とも同じ吸入方式です。即ち外観はペリカンのようなインクビューが…

パーカータイプの回転メカをモンブランに応用できました! / Montblanc turbo

モンブランの1970-80年代のターボというシリーズのツイスト式ボールペンです。落としてしまった際に、キャップチューブと胴軸側が分離破損してしまったとのことです。一番下のグレー+メタルのパーツは、リフィルを繰り出す最も重要な部分です。これはお預…

格子溝の再塗装 / PARKER 75 Sterling Silver

パーカー75 スターリングシルバー(USA) の首軸リング製作修理と、退色した格子溝の塗装を依頼されました。首軸リングの製作は過去何度か採り上げましたので、今回ここでは省きます。リング破損の修理を機に、美しく蘇らせたいとのことでした。 まずは再塗装…

プラチナ70周年吸入再生 / Platinum 70th Anniversary Celluloid

1989年に発売されたプラチナ70周年記念の万年筆で、エメラルド・スパターと言うグリーンセルロイド版です。回転吸入式ですが、全くインクを吸い上げません。プラチナ本社でもパーツ保管が終了したため、現在受けられないそうです。 作業に入ります。回転つま…

インク止め式の製作

久し振りにインク止め式を挽き(作り)ました。長いお付き合いの業者様からのご依頼でした。胴軸φ18mm、キャップはφ20㎜とかなりの大柄です。 パッキンもナットも中芯も取り付けていない、インク止め式の素の状態です。ご存知、一般にはこのつまみ部分を”尻…

回転式ペンシルの修理 / Montblanc Classic

ツイスト式のペンシルの芯が出ない故障です。キャップチューブ側を右に少し捻ると芯が出る、モンブランに多い方式なのですが、キャップ側が抵抗なく空回りしてしまい、芯が出ない状態です。 ※このペンシルは1980-90年代のクラシックというシリーズです。 キ…

ハイブリッド胴軸の製作 / Montblanc 136

モンブラン136 の胴軸修理依頼がありました。インク窓の上部にクラックが数か所と、ネジで接合された下部の一部欠損等々、オリジナルの胴軸を直して使うには手が付けられない状態でした。そこで持ち主様に胴軸製作での対応しかない旨をお伝えし、製作・修理…

2本まとめて胴軸製作 / Montblanc 142&146 Green-Stripe

以前モンブラン146( テレスコープ)緑縞のインナーバレル(内胴軸)を製作した記事をご紹介しましたが、今回は14X シリーズ最小のNo.142、前回と同型146 を同時に行いました。依頼者様はそれぞれ別の方ですが、お預かりが重なったので効率よく2本同時に修理…

ペリカンの首軸装飾リング製作② / PELIKAN M800 Wall Street

内容が似た修理記事が続きますが、今回も首軸リングの製作による修理です。数か月前に同じペリカンはM400 を採り上げましたが、今回はほぼ同じ内容でM800 になります。依頼主様がある社外品のインクを使ったところ、リングに腐食が起こったため、メーカー(…

パーカー75 首軸リング製作② / PARKER 75 & Premier

パーカー75の首軸(セクション)リング破損・欠損による修理依頼がまとめて来たため、一挙に行いました。以前も首軸リング製作の記事を書きましたが、今回は3種類のリングを各々製作・取り付けました。言い換えれば、3本とも持ち主は別で3名ともそれぞれ異な…

ボールペンの修理 / PARKER Jotter

パーカーの超ロングセラーである、ジョッターシリーズのボールペンをお直ししました。リフィル交換の時に開ける、胴軸側のネジが折れて真っ二つな状態です。ご依頼のジョッターは見た目は現行とほぼ変わりませんが、50年以上前のジョッター初期型のようです…

万年筆製作日誌② 

前回の製作日誌①に続き、同じ方から再度ご注文を頂きました。 万年筆製作日誌① 国産現行カートリッジ式のボディ作り - 筆記具工房のブログ 今回はもう少し大き目のサイズです。ペン先・ペン芯、そして真ん中に来るカラーエボナイトをお預かりしての製作でし…

ナタ研ぎ調整依頼

長刀研ぎ調整のご依頼を受け、その研ぎ出しの工程を一部ご紹介します。ご依頼の内容は、字幅を国産のM-MFの間で使い分けられるようにして欲しいというものでした。依頼者様からお預かりしたペン先は極太字のBB。かなり削り落とす事になります。つまりやや寝…

ひび割れたソケットの製作 / Montblanc 146

モンブラン146(1970-80年代初頭)のソケットがひび割れしてしまい、ペン先とペン芯を安定して固定できないためグラグラして安定した筆記ができません。またインクも割れ目から滲み出て手やキャップ内部が汚れるなど、少なくとも2つの弊害を及ぼします。実…

ホワイトスター付き天冠の製作 / Montblanc Meisterstück 139

ご覧のように、えらくバラバラになってしまったモンブランのセルロイド製キャップトップ。元はNo.139と言う1940年代の大型万年筆のクリップ上に来る天ビスでした。完全に元に戻す事は不可能なので、今回全く同じ形に製作して修復しました。 抜け落ちたホワイ…

セイフティ万年筆の修理~ニブキャリアー製作編 / WATERMAN 42 1/2

ウォーターマンのアンティーク万年筆2本の修理依頼がありました。1910年代のスポイト注入式で、使う時はペン先を繰り出すセイフティタイプです。今回お直しするのは2本とも同じサイズで、当然中のパーツもすべて共通規格です。ペットボトルのキャップで、そ…

インクビュー付き万年筆の胴軸作り② / Pelikan 101N Lizard

苦手な梅雨がやって参りました。あまり表に繰り出せないこの時期こそ、仕事を着々とこなしたいものです。 今回の修理の内容は、2017年10月の記事と同じ内容です。つまりそれだけ修理の需要のあるモデルといえます。 hikkigukobo.hatenablog.com ご覧のように…

首軸装飾リング修理 / PELIKAN M400

「首軸からインク漏れがして手が汚れる。メーカーに出すと胴軸総取り換えで、料金も高い」というご相談でした。この年式でもう首軸割れかなと思って現物を見ると、クラックらしき個所は見当たりません。 しかし仰るように、触れていると手がインクで汚れまし…

レバーフィラーの修理 / PLATINUM

古いプラチナのレバーフィラーの”レバー外れ”をお直しします。茶色いセルロイド製で戦後間もなくのモデルのようです。 中押し式、カートリッジ式普及前まで日本の万年筆のほとんどはレバーフィラー、通称”てこ式”でした。ゴムサックがあるサイクルで駄目にな…

ホワイト・ドットを作りました / SHEAFFER Targa BP Sterling Silver SV

シェーファーの永遠のオーナメントであるホワイト・ドットが欠損したボールペン。そのホワイト・ドットの製作依頼です。見事にポロっといっちゃってます。アンティークから今日のモデルまで、ホワイト・ドットは見た目にはそんなに違いはないようにも思えま…

クリップの窓あけ / Links of London

キャップの破損したローラーボールのキャップ製作依頼です。英国のジュエリーブランドのペンのようです。 胴軸のネジ受けのネジ部分を切っているところです。 切り終わって、胴軸がスムーズに収まるか確認します。つまりキャップの開け閉め。 クリップのデザ…

ボールペンのネジ修復 / BVLGARI

ブルガリが自社ブランド筆記具の販売から撤退したそうで、修理も受けられなくなりました。ご依頼のボールペンは、床に落とした際、本体と口金が外れてしまって元に戻せない状態です。ネジが噛み合わず、この部分に再びネジを設けて接続する修理を行います。 …

ペン先変形の修正 / Montblanc Noblesse

万年筆の修理で特に重要な作業の一つが、折れたり曲がったりしたペン先の修正。今回は一般的な、板金作業を採り上げます。「万年筆を落としてしまい、ペン先が曲がって書けなくなった」というご依頼は必ずあります。このような事故は、残念ながら少なくあり…

締付けリングの製作② Montblanc 644N

モンブラン 644N (1950s) のキャップ受けリングを、オリジナルと同じ形に作って下さい、と言うご依頼を受けました。アンティーク・モンブランに詳しい方、このモデルがお好きな方は、写真で少し違和感を覚えるかと思います。そう、胴軸と首軸の間のクランプ…

万年筆製作日誌① 国産現行カートリッジ式のボディ作り

筆記具工房では修理だけではなく、一部業者様向けに試作を含めた製作も行っております。今回ご紹介するのは、個人のお客さんからの依頼で作りました、万年筆のキャップと胴軸です。国産メーカーの中型サイズ万年筆をベースに、少し太い軸をエボナイトで製作…

回転式ペンシルの修理 Montblanc Meisterstück 165

当ブログでは初めてペンシル(メカニカルペンシル)の修理を掲載します。モンブランの20年以上前の回転式ペンシル(ツイストメカニズム)で、キャップチューブ側を右に少し回転させると芯が出る仕組みです。ところが、胴軸とキャップチューブを繋ぐネジが緩…

ペン先研ぎ出し・調整 細字化 B → F / PELIKAN 100

普段修理を中心に採り上げて参りましたが、ペン先の調整も決して少なくない大切な業務の1つです(と言うよりも、シャッターチャンスがなかなか無いのです。まして、持込みのお客さんの前で一々写真を撮るのも憚られます) 実際、最近はペン先調整のご依頼も…