2本まとめて胴軸製作 / Montblanc 142&146 Green-Stripe

以前モンブラン146( テレスコープ)緑縞のインナーバレル(内胴軸)を製作した記事をご紹介しましたが、今回は14X シリーズ最小のNo.142、前回と同型146 を同時に行いました。依頼者様はそれぞれ別の方ですが、お預かりが重なったので効率よく2本同時に修理…

ペリカンの首軸装飾リング製作② / PELIKAN M800 Wall Street

内容が似た修理記事が続きますが、今回も首軸リングの製作による修理です。数か月前に同じペリカンはM400 を採り上げましたが、今回はほぼ同じ内容でM800 になります。依頼主様がある社外品のインクを使ったところ、リングに腐食が起こったため、メーカー(…

パーカー75 首軸リング製作② / PARKER 75 & Premier

パーカー75の首軸(セクション)リング破損・欠損による修理依頼がまとめて来たため、一挙に行いました。以前も首軸リング製作の記事を書きましたが、今回は3種類のリングを各々製作・取り付けました。言い換えれば、3本とも持ち主は別で3名ともそれぞれ異な…

ボールペンの修理 / PARKER Jotter

パーカーの超ロングセラーである、ジョッターシリーズのボールペンをお直ししました。リフィル交換の時に開ける、胴軸側のネジが折れて真っ二つな状態です。ご依頼のジョッターは見た目は現行とほぼ変わりませんが、50年以上前のジョッター初期型のようです…

万年筆製作日誌② 

前回の製作日誌①に続き、同じ方から再度ご注文を頂きました。 万年筆製作日誌① 国産現行カートリッジ式のボディ作り - 筆記具工房のブログ 今回はもう少し大き目のサイズです。ペン先・ペン芯、そして真ん中に来るカラーエボナイトをお預かりしての製作でし…

ナタ研ぎ調整依頼

長刀研ぎ調整のご依頼を受け、その研ぎ出しの工程を一部ご紹介します。ご依頼の内容は、字幅を国産のM-MFの間で使い分けられるようにして欲しいというものでした。依頼者様からお預かりしたペン先は極太字のBB。かなり削り落とす事になります。つまりやや寝…

ひび割れたソケットの製作 / Montblanc 146

モンブラン146(1970-80年代初頭)のソケットがひび割れしてしまい、ペン先とペン芯を安定して固定できないためグラグラして安定した筆記ができません。またインクも割れ目から滲み出て手やキャップ内部が汚れるなど、少なくとも2つの弊害を及ぼします。実…

ホワイトスター付き天冠の製作 / Montblanc Meisterstück 139

ご覧のように、えらくバラバラになってしまったモンブランのセルロイド製キャップトップ。元はNo.139と言う1940年代の大型万年筆のクリップ上に来る天ビスでした。完全に元に戻す事は不可能なので、今回全く同じ形に製作して修復しました。 抜け落ちたホワイ…

セイフティ万年筆の修理~ニブキャリアー製作編 / WATERMAN 42 1/2

ウォーターマンのアンティーク万年筆2本の修理依頼がありました。1910年代のスポイト注入式で、使う時はペン先を繰り出すセイフティタイプです。今回お直しするのは2本とも同じサイズで、当然中のパーツもすべて共通規格です。ペットボトルのキャップで、そ…

インクビュー付き万年筆の胴軸作り② / Pelikan 101N Lizard

苦手な梅雨がやって参りました。あまり表に繰り出せないこの時期こそ、仕事を着々とこなしたいものです。 今回の修理の内容は、2017年10月の記事と同じ内容です。つまりそれだけ修理の需要のあるモデルといえます。 hikkigukobo.hatenablog.com ご覧のように…

首軸装飾リング修理 / PELIKAN M400

「首軸からインク漏れがして手が汚れる。メーカーに出すと胴軸総取り換えで、料金も高い」というご相談でした。この年式でもう首軸割れかなと思って現物を見ると、クラックらしき個所は見当たりません。 しかし仰るように、触れていると手がインクで汚れまし…

レバーフィラーの修理 / PLATINUM

古いプラチナのレバーフィラーの”レバー外れ”をお直しします。茶色いセルロイド製で戦後間もなくのモデルのようです。 中押し式、カートリッジ式普及前まで日本の万年筆のほとんどはレバーフィラー、通称”てこ式”でした。ゴムサックがあるサイクルで駄目にな…

ホワイト・ドットを作りました / SHEAFFER Targa BP Sterling Silver SV

シェーファーの永遠のオーナメントであるホワイト・ドットが欠損したボールペン。そのホワイト・ドットの製作依頼です。見事にポロっといっちゃってます。アンティークから今日のモデルまで、ホワイト・ドットは見た目にはそんなに違いはないようにも思えま…

クリップの窓あけ / Links of London

キャップの破損したローラーボールのキャップ製作依頼です。英国のジュエリーブランドのペンのようです。 胴軸のネジ受けのネジ部分を切っているところです。 切り終わって、胴軸がスムーズに収まるか確認します。つまりキャップの開け閉め。 クリップのデザ…

ボールペンのネジ修復 / BVLGARI

ブルガリが自社ブランド筆記具の販売から撤退したそうで、修理も受けられなくなりました。ご依頼のボールペンは、床に落とした際、本体と口金が外れてしまって元に戻せない状態です。ネジが噛み合わず、この部分に再びネジを設けて接続する修理を行います。 …

ペン先変形の修正 / Montblanc Noblesse

万年筆の修理で特に重要な作業の一つが、折れたり曲がったりしたペン先の修正。今回は一般的な、板金作業を採り上げます。「万年筆を落としてしまい、ペン先が曲がって書けなくなった」というご依頼は必ずあります。このような事故は、残念ながら少なくあり…

締付けリングの製作② Montblanc 644N

モンブラン 644N (1950s) のキャップ受けリングを、オリジナルと同じ形に作って下さい、と言うご依頼を受けました。アンティーク・モンブランに詳しい方、このモデルがお好きな方は、写真で少し違和感を覚えるかと思います。そう、胴軸と首軸の間のクランプ…

万年筆製作日誌① 国産現行カートリッジ式のボディ作り

筆記具工房では修理だけではなく、一部業者様向けに試作を含めた製作も行っております。今回ご紹介するのは、個人のお客さんからの依頼で作りました、万年筆のキャップと胴軸です。国産メーカーの中型サイズ万年筆をベースに、少し太い軸をエボナイトで製作…

回転式ペンシルの修理 Montblanc Meisterstück 165

当ブログでは初めてペンシル(メカニカルペンシル)の修理を掲載します。モンブランの20年以上前の回転式ペンシル(ツイストメカニズム)で、キャップチューブ側を右に少し回転させると芯が出る仕組みです。ところが、胴軸とキャップチューブを繋ぐネジが緩…

ペン先研ぎ出し・調整 細字化 B → F / PELIKAN 100

普段修理を中心に採り上げて参りましたが、ペン先の調整も決して少なくない大切な業務の1つです(と言うよりも、シャッターチャンスがなかなか無いのです。まして、持込みのお客さんの前で一々写真を撮るのも憚られます) 実際、最近はペン先調整のご依頼も…

ボールペンの修理② WATERMAN Laureat

ボールペンの修理で多いのが、落として破損してしまったケースです。特に外国製の高級品ほど、落とした時の破損率は高いです。本体の材質に重いメタルが使われるのがほとんどで、幾らメタルのボディが頑丈でも、破損するのは決まって内部の樹脂パーツです。…

キャップ縁部分の修復 Montblanc 149 1950s

アンティーク万年筆によく見られる、キャップ縁(へり)部分のクラック修復依頼です。このモンブラン No.149の最初のシリーズ(1950年代)は、ボディがすべてセルロイドで作られている事と経年の劣化により、特にこの部分が割れやすいのです。 ハの字に大き…

PARKER 75 首軸リングの修理

パーカー75 の首軸からのインク漏れを直します。「書いていると、どうしても手がインクで汚れる」とお問い合わせがあった時、”ああ、後期のFRANCEモデルかな”と思ったら、意外や前~中期型のUSAモデルでした。パーカー75 は樹脂の首軸先端にメタルのリングが…

クリップの矯正 Orobianco L'uniqus

多機能ペン(2色ボール・ペンシル)のクリップが開きすぎ、挟めなくなったという修理のご依頼です。オロビアンコというブランド。 真横から見るとこんな感じ。何の事はないように見えますが、事はそう単純ではありません。クリップを曲げ戻して直そうにも、…

インク漏れ複数個所 Montblanc - Marcel Proust

モンブランの1999年発売の作家シリーズ、マルセル・プルーストの万年筆です。「過去に首軸が割れてインク漏れした物を、応急処置で表面に漆塗りして貰い、それが再びインク漏れするようになってしまいました。こことは別に後ろからのインク漏れもあります。…

インク止め式 コルク交換② 酒井軸バランス型

前に旧規格のインク止め式万年筆の修理をご紹介しました。 hikkigukobo.hatenablog.com 今回はその時の予告通り、一般的なインク止め式のコルク交換の修理をご紹介します。モデルとなる依頼品は、酒井栄助氏(作)の最も代表的なバランス型黒塗り軸になりま…

締付けリングの製作① Waterman Lady Agathe

ウォーターマンのレディ アガサという一昔前の小型万年筆。カートリッジ交換で首軸を胴軸に取り付ける時、収まりが悪いとのご依頼です。 それもその筈、本来ここには金属製の締付けリングがある筈が見事にありません。1990年代のシリーズで、現在のウォータ…

カートリッジ式の首軸製作 

国産のカートリッジ式万年筆の修理です。胴軸とキャップは恐らく「黒檀」。 「首軸が胴軸に固定できず、回しても閉まらない。買ったお店(都内の有名専門店)から、『首軸部品を取り換える必要があります』と言われました」というご相談内容の国産万年筆です…

変形したセルロイド軸の再生 Montblanc 146G 緑縞

1950年代のモンブラン146 の緑縞(セルロイド)です。 この万年筆の修理ご依頼内容は、以下の3点です。 ①胴軸がかなり曲がっているのでここ全体をなるべく真っすぐにして欲しい ②胴軸が曲がっているせいか、インクが全く吸入できない ③クリップと天ビスがぐ…

胴軸破損 一部作って接合 PELIKAN 101N Lizard

前にペリカン101Nの胴軸全体を製作する修理をご紹介しました。今回は一部製作+継ぎ足しで済むケースを採り上げます。経過写真を端折った部分もあって、少しイメージを持ちづらいかも知れませんが、ご了承ください 作業前の万年筆です。この万年筆は近年…