ボールペンのボディ製作 ~半分は想像で~ / WATERMAN Supermaster

胴軸の大部分を紛失した状態のボールペン。これを作れますか?というご依頼でした。

ウォーターマンの1980年代の細身のシリーズで、スーパーマスター。回転式です。

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内筒がすっぽり抜けた状態でした。接着が溶けたのか、このような状態で来る依頼品はとても珍しいです。最初、残った方の内軸を流用して、胴軸を作って接着する方法で進めようとしました。ところがこの内軸を覆う胴軸を作るには、スリムなキャップに一部が収まるようにするにはあまりに肉薄となってしまうことが判り、この方法は断念しました。そこで、内軸の機能も備えた一体物の胴軸全体を作ることにしました。

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エボナイトを削り、胴軸が完成しました。作った胴軸の中には、リフィル受けのスプリングが入っています。見た目はシンプルですが、難しいのは中身の彫り。リフィルの収納&(筆記可能な)繰り出し状態から本来の寸法決めるのはもちろん、仮付けしたキャップを回して機能しなければなりません。途中までしか回転せず、、芯が何かに閊えるような状態でなかなか最後まで出なかったり・・・と。

 

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回転で問題なくスムーズな芯の繰り出し・収納が行えることを確認したら、後は外形の削りです。

オリジナル状態の実物見本がなかったので、ウォーターマンの1980年代のカタログ写真を見て、想像でこの形までもっていきました。

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修理方法にも色々ありますが、形や寸法等を想像しながらオリジナルに近付けて行く修理も少なくありません。

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モンブラン146 首軸製作 / Montblanc 146

同じ業者様からご依頼の修理で、全く同じモデル、同じ症状の万年筆を都合2本お直ししました。

1本を直して納品した直後に、ほぼ入れ違いでもう1本が届いたのです。

モンブラン146の1970-80年代のモデルです。首軸が大きく割れてしまっているので、接着ではなく最初からパーツ製作での依頼でした。

No.146、149とも首軸にクラックが入った場合は接着で直るケースも多いですが、今回の物はネジのところまで入ってしまっていました。また接着補修で直っても、ネジ山の傷痕は残ります。

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割れた首軸を慎重に取外し、エボナイトを削って首軸製作に取り掛かります。1段広くなっている箇所が、これからネジを切るところになります。

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ネジを切り、完成したところで胴軸に仮取付け。

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研磨・洗浄して首軸が完成しました。右が破損したオリジナル。

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再度取り付けて修理完了しました。

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別の2本目の修理。こちらの方が傷跡が大きく、持ち主の方が埋めたであろう、接着剤やらグリースの痕が生々しいです。

後の工程は、先に挙げました1本と全く同じです。ちょっと面倒なのが、外の削りよりも内径加工です。当たり前ですが、ペン先&ペン芯を保持する大型ソケットにピッタリ合うように、且つ胴軸にもグラつかない程度に安定して装着出来るよう内部の穴開けに神経を使います。

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修理日誌 多面体万年筆の内軸製作

今回はメーカー不詳の多面体(正八面体)軸の万年筆をお直ししました。恐らく1940~50年代のドイツ製と思われます。元はインクビューを持つ回転吸入式の万年筆ですが、胴軸の外ネジを僅かに残した部分でポッキリ折れてしまっています。お客さんによると、久しぶりに使おうとキャップを開けたら、こうなってしまったそうです。

結論としましては、今回は胴内軸&キャップ内軸の製作、そして吸入機構のパッキン交換修理という多岐に渡るものでした。

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ペン先を含む折れた首軸がそっくりキャップ内部に持ってかれた状態です。胴軸外ネジとキャップ内のネジが噛み合ったまま折れたので、真っすぐ引っこ抜く訳にもゆかず、取り出せません。回して外そうにも、破断面からはしっかり”掴む”スペースもなく、どうしたものかしばらく思案に暮れました。この状態では元のペン先も見えず、ましてや首軸の形や寸法も把握出来ません。

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一計を案じて辛うじて残った首軸底穴を利用しることにしました。つまり円柱状の樹脂から治具を削って作り、丸穴内面にきっちり合わせて固定し、後は回して外すやり方です。

取れました!

取外しに40分近くかかりました。この外ネジは元々胴軸の一部です。ネジを上手く削り取れば、首軸は無事で流用可能ということになります。

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吸入機構を取外し、破損したセルロイド製の(内)胴軸を出来るだけ綺麗に洗浄します。もちろんこれはもう使えませんが、これから作る胴軸を最後に染色する際、オリジナルの色を把握するためです。うっすら見える何本かの湾曲線は、ひび割れによるもの。

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昔の接着剤があまり強力でなかったことも手伝って、綺麗に取り外せました。オリジナルに近いセルロース系の透明樹脂を削ってネジ切りも行い、破損する前の寸法に作りました。

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吸入機構の半製作とパッキン交換の内容は省きましたが、内径も実際に新しいパッキンを付けて、水の吸入・排出の動作確認済です。首軸・胴軸・外筒を仮取付けしてネジの締りや圧入具合の最終チェック。

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次にキャップの修理に入ります。元のキャップ内軸のネジ切り直しをしても、作った胴軸にはきつくてなかなか噛み合いませんでした。ここで初めて破損の原因が分かりました。問題は折れた胴軸よりも、キャップ内の樹脂が極端に痩せたことです。内径が異常に狭まったことにより、胴軸外ネジに異常な負荷が掛かかります。結果、キャップを回して外す際に、胴軸側のセルロイドが耐えられず崩壊したと確信します。なお、オリジナルの材料はセルでもエボでもない樹脂でした。

キャップ縁の欠損もありますし、内部をすべて削り取って新たに作ってしまいます。

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キャップ内軸が出来上がり、やはり先に作った胴軸とのネジ合わせを行います。

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胴、キャップの内部をすべて削り取った状態で記念撮影(笑)

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キャップの内軸を外筒と接着し、クリップと天ビスも取り付けてキャップ本体の修理が終わりました。

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最後に胴軸を染色し、ペン先とペン芯を取り付けて修理はすべて完了しました。

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依頼されたのは冗談好きなお得意様で、「メディチモンブラン)のプロトタイプだから是非とも直して使いたい」と仰ってました。

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修理日誌 デュポン ポルトプリュムの首軸製作 / S.T.Dupont Porte Plume

エス・テー・デュポン ポルトプリュムの万年筆3本をお直ししました。3本とも同じ方からまとめてのご依頼でした。ポルトプリュムは1980年代のモデルで、キャップを閉じても、胴軸の後ろに挿しても段差のない真っすぐなシリンダー型です。

前回ご紹介の同じデュポンのクラシックとは、形も破損し易い箇所もやや異なります。クラシックはほぼフード表面に縦に亀裂が生じやすいのに対し、ポルトプリュムは胴軸内に収まる外ネジとの境目が、水平状に千切れるような分離破損を起こします。

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作業はまず、メタルのカバーを破損した首軸から削り取ることから始まります。手では引っこ抜けず、轆轤にセットしてまず下地を切断します。そして中に残った樹脂を綺麗に削り取る、割と時間の掛かる工程です。

外形はほぼ削り終わった状態。上の2本はネジ切り前です。非常に肉薄なデザインで、製作中4本ぐらいは失敗して割れてしまいました。(堅牢なエボナイトでさえ)

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メタルカバー、ペン先・ペン芯を仮付けして装着具合を見ます。

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研磨、洗浄を経て9割方完成。残る1割とは、カートリッジ&コンバーターを装着する穿刺チューブの製作・取付けのことです。一緒に写っている残りは、オリジナルの残骸です。

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別に作った穿刺チューブを取り付けて、ようやく完成しました。

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首軸がここまで胴軸に深く潜るデザインの万年筆は滅多にありません。このデザインと機能を高い次元で両立させたモデルゆえ、反面で薄い樹脂への負担が大きく、時間経過とともに前述のような破損を引き起こしやすい弱点があると言えます。オリジナルはもちろん一体成型ですが、これを切削で作るとなると旋盤より轆轤の方が有利なようです。特に内径に対し、ほぼ皮一枚状態のネジ付近など、轆轤であれば材料と刃物を手で固定させながら、”逃げ”や削りの当て加減が調節できるからです。とは言え、成型用の設計なので結果論に過ぎませんが。

これまで様々な首軸製作を手掛けて来ましたが、最も難しかったのがポルトプリュムでした。

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欠損したキャップ装飾リングの再現 / DELTA Via Veneto BP

ボールペンの装飾部分が一部紛失したため、埋めて欲しいというご依頼を頂きました。

デルタのヴィア・ヴェネットです。欠損したリングは、キャップトップのドーム型の白い装飾と同じ材質&色合いだったようです。

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元からあったカゼイン製のリングが割れて完全に無くなっているため、深い溝だけが残された状態でした。

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溝になった箇所が埋まれば修理方法はお任せ頂けるとの事でしたが、折角だから同じ白系の樹脂で埋めるのが一番です。

元のデザインを古いカタログで調べ、たまたま持ち合わせていた白いアクリル材を削って、代用パーツを作ることにしました。オリジナル(キャップトップ)のクリームがかった色よりやや白いですが、白系はこの材料しかありませんでした。

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ほぼ同じサイズのリングが出来上がれば、それを嵌め込めば何とか完成します。しかし、オリジナルはさらに縦筋模様があるようです。これまたトップのドーム部分も同じ。その縦筋模様を付けるのに、ローレットを取り付けた専用工具を使います。ピッチはやや粗い物を使います。

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製作・取付けが終わりました。

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前述の通り、欠損したオリジナルはカゼインで作られていたようです。
カゼインは色合いが象牙のような乳白色で温かみがある、とても魅力的な樹脂です。
その反面、収縮で割れやすいため、このように近年のペンでも破損して外れてしまうことがあります。

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修理日誌 デュポン・クラシックの首軸製作 / S.T.Dupont Classique

エス・テー・デュポン  クラシックの万年筆はたまに修理依頼が来ます。デュポンのクラシックは世代違いで2タイプあり、今回採り上げたのはいずれも1970~80年代のファースト・エディションです。

症状は明快、経年で樹脂の首軸に大きな亀裂が出来やすいこと。一般的にカートリッジ(両用)式の万年筆の首軸は、①ペン先とペン芯を固定し、カートリッジ/コンバーターに繋ぐソケットが間に入る二重構造、②ソケットがなくペン先とペン芯を直に首軸に装着する単体構造の2種類があります。

 

今回のクラシックは②にあたる単体構造ゆえ、一旦クラックが発生するとペン芯に貯蔵されたインクがそのまま表面に滲み出て、指やキャップ内部を汚してしまいます。

またこのクラシックの首軸は非常に薄く、過去接着を試みたものの、ペン先とペン芯を差し込むとすぐ傷口が開いて元通りになってしまいました。結論、首軸をすべてオリジナルと同じ形に作るしかありません。

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轆轤での切削はとりあえずここまで。上が製作途中の物で、この時点で首穴は水平にカットされたままです。下は破損したオリジナルの首軸。

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外形削りの最後に、ペン芯裏側の形状に沿ってグラインダーで削って”縁”を設けます。削り過ぎないよう、少し削ってはペン芯を入れて具合を見て、ピッタリになるまで何度かこれを繰り返します。ちょっとでも削り過ぎると一発でアウトなので、この作業は轆轤より緊張します。

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難しい首軸の形状が終わったら、”内部”パーツを別に作り、取り付けます。この小さなパーツは穿刺チューブといい、ペン芯の真下に設置、そのままカートリッジやコンバーターを差し込む口(連結)になります。オリジナルは首軸と一体成型で作られていますが、棒材からの切削だと一体物では出来ないため、熟慮の末このように分けて作る方法としました。

ところで穿刺チューブを作りにあたり、差し込み口の外形(パイプ状)も変更してしまいます。このクラシックのI型はペリカンの旧規格のカートリッジ、コンバーター用に作られているため、厳密には現行のヨーロッパタイプには合いません。当時のデュポンオリジナルのコンバーターペリカン再初期型と同じ)がない場合、こちらの方がチューブ外径が細いため、現行を取り付けても緩くて簡単に外れるかインク漏れを起こしてしまいがちです。

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見えにくいかも知れませんが、ツバ外周は細ネジを切りました。先に首軸内部に切って置いたネジに接着して取り付けます。

首軸を作るついでに、入手可能な現行ヨーロッパ規格にしてしまうことにより、一石二鳥にしてしまおう!  という訳です。

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 出来上がった首軸にペン先とペン芯を装着して、修理完了となります。

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正面から。

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余談ですが、前述のカートリッジ式にソケットを使うか否かはデザインやコストと言った様々な事情がありますが、ソケットを持つ二重構造は少なくとも内径にある程度のスペースが要求されます。デュポンのクラシックは非常にスリムなデザインゆえ、設計上一体構造にするしかなかったようです。

 

モンブランNo.256 キャップ&首軸製作 / Montblanc 256

アンティーク・モンブランの首軸と胴軸を作りました。1950年代のNo.256という少しずんぐりしたモデルです。ボディひび割れの場合は可能な限り、割れた箇所を接着して修復するやり方が一般的ですが、今回依頼主様のご要望でパーツ製作での対応となりました。例えオリジナルより太くなっても、実用優先に生まれ変わらせて欲しいとのご注文でした。首軸とキャップのクラックはご入手された時からあったそうです。

まずは首軸から。これだけの大きさのクラックになると、インク漏れも相当なものだった筈です。

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首軸を製作する作業の前に、リングを取りはずして磨きました。製作した首軸を再び接着で装着してしまうと、リングをムラなく磨けないので良い機会でした。

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エボナイトの内部を、胴軸に合わせて削り、形がピッタリと合った状態。

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ペン先ユニットが収まるよう、反対側も内部切削を終え、表面を削るのみとなりました。

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ほぼオリジナルと同じ形に削るのは当たり前ですが、角を丸めた端面(とば口)の縁を少し厚めに削りました。元々オリジナルが薄過ぎてこの箇所が傷みやすいので、これを機に耐久性を上げた形になります。

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ペン先ユニットを装着し、位置を確認します。もちろん、研磨の前にキャップとの収まり具合も行っています。

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次にキャップの製作を行います。オリジナルの2個のデコリングを活かすため、適当な位置で切断。リングの上のプラスティックを削り、接着シロを拵えました。

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削って作ったキャップスリーブに仮装着。

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ホワイトスターの天ビスも仮装着(ネジ)。そしてオリジナルと同じ形に表面を削って行きます。

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残るは表面研磨。

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キャップが完成しました。

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接着の乾燥を待って、内部の吸入機構等のオーバーホールを行い、修理はすべて完了しました。

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現存するモンブランNo.256はキャップ表面にクラックがある個体が多く、今回の万年筆も3か所もひび割れていました。256のキャップのクラックに悩まされている方は少なくないと思います。結構接着で直るケースもありますので、決してキャップ製作を(優先的に)お勧めしている訳ではありません。接着修理の方も、遠慮なくご相談ください。まずはお預かりして診てから、修理方法を判断致します。