2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

胴軸破損 一部作って接合 PELIKAN 101N Lizard

前にペリカン101Nの胴軸全体を製作する修理をご紹介しました。今回は一部製作+継ぎ足しで済むケースを採り上げます。経過写真を端折った部分もあって、少しイメージを持ちづらいかも知れませんが、ご了承ください 作業前の万年筆です。この万年筆は近年…

Welcome 2号機(ろくろ)

今回は修理日記ではありません。退屈(苦痛)な記事になるかも知れませんが、最後まで読んで頂ければ幸いです。 筆記具工房に、近く2号機になる(予定!?)轆轤がやって来ました。・・・正確には1年近く押上工房に置きっ放しだった物を、やっと引き取って来…

出来るだけ安く Pelikan M491

一口に修理と言っても、修理方法が一つしかない場合もあれば、二通り以上ある場合もあります。今回はあまりお金をかけない例をご紹介します。 ペリカンの1970年代のカートリッジ式です。カートリッジ交換をする際に胴軸を開ける訳ですが、そこの首軸側の繋ぎ…

セイフティ式の螺旋部製作 AURORA 1920's

セイフティ(安全操出し式)万年筆の修理をご紹介します。アウロラの18金張りのボディのペンダント型です。セイフティとは初期の万年筆の1つで、スポイントでインクを入れる方式です。要修理箇所は①軸内部の主要メカである螺旋部の破損(折れています)、②…

インク止め式 コルク交換① S.S.S./サンエス

インク止め式万年筆のコルク(パッキン)交換の様子をご紹介します。今回は一般的なインク止め式ではなく、戦前のスワン(日本版)やサンエスによく見られる、コルク室の無い旧規格です。インク止め式は胴軸に直接スポイトでインクを入れ、中の中芯(ロッド…