直すついでのカスタマイズ / Montblanc Oscar Wilde

オスカー・ワイルドの各パーツを使って、胴軸をエボナイトで作って欲しいというご依頼がありました。お預かり時の状態がコチラ。 ※吸入ユニットは弊所で取り外し

胴軸を作って付け替える作業の積りでおりましたが、実際はもっと大がかりな修理を前提としたカスタマイズになることが判明。ざっくり理由を説明しますと、この万年筆は首軸と(ペン先とペン芯を直に取り付ける)ソケットがない状態で、おまけに胴軸内部も著しく破損していました。つまりお話を頂いた時は、破損品とは思っていなかったのです。最も悩ましいのが、(紛失パーツのない)普通の破損品であれば現物を形・寸法見本に利用できますが、今回のようなケースでは想像で作らなければならないことです。

 

首軸はカタログやネット写真を元に形に起こし、胴軸、ソケット、インクタンク、ソケットも完成させました。ソケットもやはり想像で、いえ、機能優先の独自設計で作らざるを得ませんでした💦

作った各パーツ

 

インクタンク内面を研磨、吸入器を仮付けして吸入・排出のテストを済ませてから、胴軸に接着で取り付けます。胴軸と首軸も研磨仕上げを行います。

 

ソケット、首軸の順に組み立てます。

 

修理完了とともに、オスカー・ワイルドのブラック版が出来上がりました(^▽^)/。