接着補修での対応 / Montblanc Meisterstück 164

床に落として胴軸が割れてしまったボールペン『モンブラン マイスターシュテュック164』を接着でお直ししました。口金より少し上、プラスティックの先端部分が真っ二つに分離してしまっています。

 

今回は傷口が綺麗で、接着補修で充分と判断しました。

 

表面に盛り上がって見えるのは、傷口を覆うようにはみ出た接着剤が固まったもの。

 

乾燥して完全に固着した後、全体を研磨して接着補修痕を目立たなくします。もちろん、はみ出た接着材も綺麗に除去することも含まれます。作業台の上に載せて、耐水ペーパー等を使って手でゴシゴシ磨くやり方もありますが、形によっては轆轤にセットして動力回転を利用して研磨します。部分研磨ではなくほぼ全体研磨になりますが、この方がムラの少ない仕上がりになります。

 

ペーパー研磨の後、2種類のバフ(粗がけ&仕上げ)をかけて仕上げます。

 

すべての部品を取り付けて、修理が終わりました。

 

接着痕は僅かに残りますが、実用上問題ないレベルまで持っていけました。

過去のブログ記事から、どうもウチは修理と言えばボディパーツを作ることがメインのように思われているフシもありましたが、実際は今回のように接着での対応がほとんどなのです。確かにブログ上では部品製作の方が、”絵”になりますが(笑)。まあ接着で直せるなら、その方が修理費もずっと安く抑えられることが主な理由ですが、破損の程度や箇所によっては接着補修でも十分実用に耐えるケースも少なくありません。