万年筆の胴軸ねじ再生 / PILOT CUSTOM LEGANCE 2

胴軸のねじ受けの痛みが進行し、首軸もキャップも固定出来ない万年筆の修理を依頼されました。パイロット カスタムレガンス2というモデルです。

 

ねじ表面を垂直に大きな亀裂が! 他、ねじ山を含む樹脂全体が収縮してしまっています。接着では機能的なお直しができないため、柄の本体を活かしつつねじ部分だけを作って対応することにしました。

 

轆轤で慎重に少しずつ削り込んだところ、抜けるように黒いねじの樹脂全体が綺麗に外れました。これは決して接合が甘い訳ではなく、如何に回転+切削の力が強いかを証明しているようなもの。レガンス、レガンス2とも素材と構造は同じようですが、外れ方はケースバイケースです。

 

新にエボナイトを削って代用の取付け口を拵えます。削りの段階で首軸とキャップ双方の、ねじの噛み具合を確認しながら作業を進めます。

 

接着・固定が終わり、修理完了です。

 

余談ですが、ペン先・ペン芯がない状態でのお預かりでした。