2018-01-01から1年間の記事一覧
当ブログでは初めてペンシル(メカニカルペンシル)の修理を掲載します。モンブランの20年以上前の回転式ペンシル(ツイストメカニズム)で、キャップチューブ側を右に少し回転させると芯が出る仕組みです。ところが、胴軸とキャップチューブを繋ぐネジが緩…
普段修理を中心に採り上げて参りましたが、ペン先の調整も決して少なくない大切な業務の1つです(と言うよりも、シャッターチャンスがなかなか無いのです。まして、持込みのお客さんの前で一々写真を撮るのも憚られます) 実際、最近はペン先調整のご依頼も…
ボールペンの修理で多いのが、落として破損してしまったケースです。特に外国製の高級品ほど、落とした時の破損率は高いです。本体の材質に重いメタルが使われるのがほとんどで、幾らメタルのボディが頑丈でも、破損するのは決まって内部の樹脂パーツです。…
アンティーク万年筆によく見られる、キャップ縁(へり)部分のクラック修復依頼です。このモンブラン No.149の最初のシリーズ(1950年代)は、ボディがすべてセルロイドで作られている事と経年の劣化により、特にこの部分が割れやすいのです。 ハの字に大き…
パーカー75 の首軸からのインク漏れを直します。「書いていると、どうしても手がインクで汚れる」とお問い合わせがあった時、”ああ、後期のFRANCEモデルかな”と思ったら、意外や前~中期型のUSAモデルでした。パーカー75 は樹脂の首軸先端にメタルのリングが…
多機能ペン(2色ボール・ペンシル)のクリップが開きすぎ、挟めなくなったという修理のご依頼です。オロビアンコというブランド。 真横から見るとこんな感じ。何の事はないように見えますが、事はそう単純ではありません。クリップを曲げ戻して直そうにも、…
モンブランの1999年発売の作家シリーズ、マルセル・プルーストの万年筆です。「過去に首軸が割れてインク漏れした物を、応急処置で表面に漆塗りして貰い、それが再びインク漏れするようになってしまいました。こことは別に後ろからのインク漏れもあります。…
前に旧規格のインク止め式万年筆の修理をご紹介しました。 hikkigukobo.hatenablog.com 今回はその時の予告通り、一般的なインク止め式のコルク交換の修理をご紹介します。モデルとなる依頼品は、酒井栄助氏(作)の最も代表的なバランス型黒塗り軸になりま…