ほぼ同じ時期に、モンブラン・ヘミングウェイ(限定)のボールペンの修理依頼が来ました。効率を考え、2本まとめてお直しすることにしました。
左の矢印が示すように、縦にカーヴした大きなクラックがあります。一方の右のペンは、クラックが更に進行し、グリップが崩壊してました。そのため、写真のようにテープで巻かれた状態で送られて来ました。
2本とも接着補修ではなく、グリップの代替品を作って対応します。左が破損したオリジナル、右が切削途中のグリップでテーパー加工前です。
表面に見えるグリップ箇所のみ、艶出し研磨仕上げを行います。次に口金を付け替えます。
さらにデコリングも付替えて、グリップの完成となります。
ボールペン本体に取付け、1本目が完了しました。
2本目も完了。
過去にもお預かりした同モデルで、やはりグリップに僅かなクラックを持つ個体を数回見かけています。どうやらヘミングウェイはグリップが弱いようです。