パーツの寸法は違えど / Montblanc Meisterstück 142

古いモンブランの万年筆の胴軸を2本まとめて作りました。モデルは14Xシリーズ最小の、マイスターシュテュックNo.142。どちらも前期型の、それも胴軸がほぼ同じ壊れ方だったため、効率良く直せました。 この万年筆は吸入不良のピストンシールを交換するために…

オリジナルの胴軸を引退させて / PELIKAN 400 Mother of pearl

胴軸が破損したペリカン500のマザー・オブ・パールをベースに、持ち主様のご依頼で首軸を含む胴軸全体をカスタマイズの形で作りました。 写真のように、マザーオブパール(セルロイド)の表面が網の目のようにクラックが入ってしまっており、最初からこの軸…

キャップ縁の修復 / Montblanc Limited Edition Agatha Christie

モンブランの作家シリーズ(限定版)、アガサ・クリスティーのボールペンのキャップをお直ししました。キャップの縁の一部が、大きく欠損してしまっています。一旦残りの部分も削り取って、同じ黒い樹脂材を使って縁部分を作って接合する方法を採りました。 …

大型のピストンシール製作 / Montblanc Meisterstück 149 1960s

モンブランNo.149のインク漏れを直しました。149のなかでも滅多にお預かりする機会のない、通称”第2世代”、1960年代のモデルになります。オリジナルのピストンシールの経年収縮が原因と見られ、吸入・排出を繰り返すと、徐々にシール裏側にインクが入り込み…

ボールペンのキャップを繋ぐ / PARKER 75

キャップチューブの頭をノックして、芯の出し入れを行うキャップスライド式のボールペンをお直しします。そのキャップと軸が内部パーツの破損により分離してしまい、固定出来なくなってしまっています。本来はキャップチューブ内のスライドメカのねじで固定…

インク漏れが示すもの / AURORA 88 Luna

インク漏れのするアウロラ88をお直ししました。直したと言っても、例の如くインクビュー一体型のインクタンク全体を作って取り付けたお話です。 この記事を書いている現在、88のインクタンク製作経験は3本になりますが、一番最初に依頼された1本がこの万年筆…

吸入方式を変更 / PILOT SUPER 500

パーツ在庫終了により、メーカーに修理を断られたパイロット・スーパー500。吸入器と胴軸の破損で、使えない状態でした。写真のように、胴軸がとば口側から破損、一部欠損してしまっています。 胴軸を開けると、本来装着されている筈のノブ式の吸入器が外さ…

天ビスの再生 / Montblanc 74

天ビスの破損したモンブラン No.74です。ホワイトスターの再生までは出来ませんが、黒の樹脂で同じ形のパーツを拵えることで、修理対応をしました。すでにトップの半分は欠損しており、見た目だけではなくクリップも固定できない状態でした。 セルロース樹脂…

直すついでのカスタマイズ② / Montblanc Meisterstück 134

胴軸がひび割れたアンティーク万年筆を、お客さんご自身が入手された材料を使ってボディを作るという、なかなか凝ったご依頼をいただきました。万年筆はモンブランNo.134 で、使う材料は戦前(外国製)のカラーエボナイト。同時にお預かりの材料も製造された…

直すついでのカスタマイズ / Montblanc Oscar Wilde

オスカー・ワイルドの各パーツを使って、胴軸をエボナイトで作って欲しいというご依頼がありました。お預かり時の状態がコチラ。 ※吸入ユニットは弊所で取り外し 胴軸を作って付け替える作業の積りでおりましたが、実際はもっと大がかりな修理を前提としたカ…

オプティマ3本まとめて~ / AURORA OPTIMA

インクタンク破損のアウロラ・オプティマの修理依頼が3本も重なってしまったため、まとめてお直しした記録をご紹介します。 ・マーレ(限定) Marle ・ジュエリーコレクション/シルバーキャップ(限定) Jewelry Collection No.G11 ・バーガンディ Burgundy…

ピストン式万年筆のシールパッキン製作

ピストン(回転)吸入式万年筆の故障で最も悩ましいのが、吸入不良や後ろからのインク漏れでしょう。インクを吸入・排出する原理は、注射器とほぼ同じ。シリンダー内のシーリング・パッキン、すなわちシールが胴軸内面にぴったり密着して一定の真空を生み出…

金属製ペンシルの内軸再生 / Montblanc No.1586

修理対象品;モンブラン No.1586 1970年代 ノック式ペンシル 芯 : 0.92mm ボディ : 18Kホワイトゴールド無垢 キャップチューブを受ける胴軸側のガイドねじが破断してしまっています。 こちらは今のところ機能していますが、キャップチューブ側の雌ねじも大き…

キャップが閉まらない / Delta Limited Edition Antiche Repubbliche Marinare

胴軸ねじ山の崩壊により、キャップが締められない状態の万年筆をお預かりしました。●デルタのレプブリケ・マリナーレ 2/3以上、ねじ山が剥がれ落ちているため、キャップのネジとは全く嚙み合いません。※太いOリングは、オリジナルにはなかった筈の物です。 …

エンドビスの紛失で・・・・・・。 / Sailor 旧銘木万年筆

セーラーの(旧)銘木シリーズの万年筆で、胴軸のエンドビスが紛失してしまっています。メーカー側のパーツ在庫終了とのことで、ご相談を受けました。胴軸ボトムの本来ある筈のエンド部がありません。 胴軸の底から: エンド部がないとポッカリと開いた穴が…

全セルロースで胴軸を製作 / Montblanc L139G

モンブラン L139Gの胴軸の製作を依頼されました。キャップ&本体ともセルロイド製です。お預かりの点検の際、年式の割には胴軸の状態が良かったので、何故最初から製作を希望されるのかちょっと不思議でした。もちろん、破損していなくてもご依頼自体は自由…

繰り出し式ペンシル修理② / PARKER DUOFOLD Centennial

ノブを回転させても芯が出ない状態のペンシルをお直ししました。パーカー・デュオフォールド(復刻)の発売初期にあった0.9mm回転繰り出し式です。お預かり・点検して、芯の出し入れができない原因はすぐ分かりました。 内部螺旋チューブユニットと回転ノブ…

インクタンクの製作②  / AURORA Jubilaeum

以前にも採り上げたアウロラのピストン吸入式の、それも全く同じ壊れ方をした万年筆の修理を依頼されました。限定品のユビレウムというモデルです。ボディのデザインが異なるだけで(前回の)オプティマ型と内部構造はすべて同じ。と思いきや、外観のインク…

万年筆のインナーキャップ修理 / Montblanc #144

キャップがしっかり嵌合しない、というご相談の万年筆をお預かりいたしました。モンブラン144の一昔前のモデルです。首軸リングの腐食もやや進行した状態だったため、当初は嵌合が甘い(全く抵抗なし)のはこれが原因だと思いました。しかしキャップ内を幾ら…

インク漏れの原因は・・・ / WATERMAN PRÉFACE

「筆記中にどこからかインクが漏れていて、手が汚れる」という万年筆の修理を依頼されました。ウォーターマンのプレファスでした。 お預かりして点検してみると、確かにインクが指に付着します。金色のリングと、キャップ受けに当たるフランジとの隙間からで…

繰り出し式ペンシル修理 / Alfred Dunhill AD2000

繰り出し式ペンシルの、全ユニット交換&コネクター製作という大修理を行いましたので、その記録を採り上げます。回転繰り出し式とは100年以上前に発明されたシャープペンシル黎明期の方式で、キャップチューブ側を回して芯を出し、反対に回して収納を行う機…

首軸ネジが分断したら・・・。 / Montblanc Meisterstück 144

モンブラン マイスターシュテュック144 (CF)の首軸が、ご覧のように胴軸と開閉するネジの所から破断してしまっています。これは(主に)カートリッジ式ならではの壊れ方ですが、首軸の修理ではある意味これが一番難しいです。例え接着してもネジをしっかり…

キャップ縁作り / DELTA Dolcevita

デルタ ドルチェヴィータ(万年筆)の、破損したキャップの修理になります。ほぼ同じ時期にそれぞれ別の方から依頼されたので、2本まとめてお直ししました。 右がスリム、左がミディアム・ピストンフィリング。サイズこそ違えど、作業は同じです。2本とも、…

複雑な製図用シャープペンシルの修理 / ぺんてる メカニカMEC Pentel

ちょっと複雑な機構を持つ、珍しい製図用シャープペンシルの修理を依頼されました。ぺんてるの1960年代のメカニカMECというモデルです。修理のご依頼内容は2点。 ①ノックが作動しない、つまり芯が出ない ②ペン先を保護するパイプが正常に動かない 下は修理後…

製作日誌 / SAILOR MINI 23K

今回はセーラーミニのキャップのみ作りました。 前回がリングだけを移殖した円柱形であるのに対し、オリジナルと全く同じ形での製作依頼でした。リングの他、クリップや天ビス、インナーキャップ等すべてのパーツを移殖しています。 材料は青/黒の縦縞模様…

修理日誌 割れたキャップチューブの製作 / PELIKAN 100N

ペリカン100N のキャップをお直ししました。写真はまだ修理する前の一枚。 キャップの縁からリングの少し上辺りまでクラックが出来てしまっています。このモデルは接着で補修しても、(写真のように)尻軸に挿すと再び傷口が開いてしまうため、依頼者様には…

インクタンク製作 / AURORA Land of Afrika

胴軸がインクビュー付近から折れてしまった、アウロラ万年筆の修理を依頼されました。リミテッドエディション『アフリカ』。 透明アクリルのインク貯蔵部が、首軸内側の接続部分で真っ二つに折れてしまっています。この類の破損は過去の例でも、接着しても再…

製作日誌 割れたキャップがきっかけに / SAILOR MINI 21K

キャップのひび割れが著しい万年筆をベースに、キャップと胴軸の製作を依頼されました。ベースはセーラー・ミニ(大)21K。 材料は赤/黒のカラーエボナイトで、胴軸はオリジナルと同じ形、キャップはリングを流用、クリップ無し。そして極力円柱に近いデザ…

刃物用ラック、新調しました!

轆轤の架台に据え付けてある、刃物ラックがもう半年以上前から一部崩壊状態のまま使って来ました。が、それももう限界でした。これは轆轤が架台ごと完成して間もない頃、自分で作った物なのでした。ところが素人大工の悲しさからか、徐々に傾いたかと思えば…

修理日誌 透明鞘の製作・復元 OMAS Limited Edition Harmonia Mundi

修理依頼品:オマス OMAS リミテッドエディション ハルモニア・ムンディ x 2本 ①チタン ②18Kソリッド ホワイトゴールド オマスの同じデザインの限定万年筆2本をお直ししました。本体軸はチタン、18Kソリッド(ホワイト)ゴールドの2種類で、それぞれの胴軸&…