2024-01-01から1年間の記事一覧
1950年代のモンブラン149の初代モデル。破損したキャップを作ってお直ししました。 お預かり時、キャップの縁にひび割れが2ヵ所ばかり有り、その縦傷は3つあるリングの裏側の凡そ半分にまで達していました。また、一番上のシルバーリングも紛失してしまって…
パーカー75の繰出し式ペンシルの修理依頼が2件重なり、まとめてお直ししました。今回は修理の内容は省き、消しゴム交換をご紹介します。1本は消しゴムがほぼ使い切られた状態で、使える部分はほとんどありません。 白い方が交換した新しい消しゴムです。この…
ペリカン M300の修理を2件、ご紹介します。何でも廃盤からまだ数年だというのに、既にメーカーでは部品在庫がなく、修理を断られたそうです。 まず1件目。「胴軸と首軸が外れてしまって、破損はしていないと思う」というご相談の万年筆。実際にお預かりして…
胴軸の一部が割れたボールペンの修理依頼です。エス・テー・デュポンのデフィで、パラディウムと樹脂の2重構造の初期モデルになります。 赤い半インナーの樹脂軸は、クラックを接着補修した痕が見られます。当初から代替のインナー製作でのご依頼でした。使…
落下により、胴軸と尾部が折れてしまったローラーボールをお直ししました。 モデル:モンテグラッパ エレガンツァ スターリングシルバー 樹脂が水平破断してしまっています。 他、クリップの先端にある筈のウィール(ボール)の製作も依頼されました。これは…
ボールペンをノック、或いはツイスト操作で芯を出そうとしても、先端がほんの僅かにしか出ない故障がしばしばあります。理由はいくつかあるのですが、主に内部のノック/ツイストメカの不具合でパーツの摩耗や固定位置の狂い等により起こります。 今回の修理…
ペン先、ペン芯が固定出来ずバラバラな状態の万年筆(レディ・シェーファー)の修理を依頼されました。写真はこれでも本来の姿に近付けるべく並べた状態。 カートリッジ式とはいえ、シェーファーならではのトライアンフニブ(ペン先)を持つ故の、非常に特殊…
天冠がない状態の、英国パーカーのヴィクトリー。ご依頼はそのまま、天冠を取り付けて欲しいというものでした。 天冠( 英語ではJewel )を受ける雌ネジがむき出し。 天冠を作るだけならこのまま作業に入れるのですが、クリップも少し開いた状態だったので、…
カートリッジ式に改造された”元インク止め式”万年筆を、再びインク止め式に戻すという、文章にするとかなりややこしい(実際にも)作業を行いました。それも3本! こちらの1本は作業経過をほとんど撮りませんでしたが、まずはご覧いただきましょう。 ご覧の…
モンブランの4色ボールペンの(一部)お直しをしました。同社の1960年代の製品 Pix-o-mat(ピクソマット)です。赤いリフィルだけどうしても装着できない、というご相談でした。これは振り子式と呼ばれる、重力を利用したユニークな機構で、内部のプッシュロ…