前回の製作日誌①に続き、同じ方から再度ご注文を頂きました。
万年筆製作日誌① 国産現行カートリッジ式のボディ作り - 筆記具工房のブログ
今回はもう少し大き目のサイズです。ペン先・ペン芯、そして真ん中に来るカラーエボナイトをお預かりしての製作でした。この単色カラーエボナイトは刃持ちが悪く、削りより研ぎばかりで予想以上に大変な作業でした。
前回は胴軸とキャップのみを製作し、首軸を含めたペン先ユニットはメーカー既存の物を流用しました。一方、今回は首軸やコンバーターと接続するソケット等もすべて製作します。
写真では首軸・胴軸(ライムグリーン)、そしてブラインドキャップの3つのパーツが一体になっています。実際はネジで閉めただけで、ここをブラインドキャップの底から、+1.5mmぐらいの所で切断します。
研磨・洗浄してボディが完成しました。プッシュ式のコンバーターが簡単に操作できる位置に、ブラインドキャップ用のネジを設けました。インク吸入の動作は、パーカー・ビッグレッドのボタンフィラーと同じ要領になります。