修理日誌 ツイスト式ペンシル メカユニット交換加工 / OMAS A.M.87 ブライヤーウッド

オマスのツイスト式ペンシルをお直ししました。キャップチューブ側を半回転ほど右に捻ると芯が出る構造ですが、空回りして出ません。

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消しゴムのすぐ下の、突起があるメタル転子が回って内部の可動部が上下する仕組みです。ところがメカの樹脂カバーに亀裂(丸囲い)が入ったため、メタルの接続部と固定されずに左右に回ってしまいます。結果、ノック機構が左様しない訳です。

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胴軸側に装着されているペンシルのユニット自体はノック式で、この突起(リードキャップ)を指でノックすると、カチカチと通常のノック式ペンシルと同じ要領で芯が出入りします。そこを破損した回転メカの装着で、半回転でこのノック部を操作する仕組みになっています。

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まず、回転メカを取り外します。

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これから他社製の回転メカユニット(下)を加工して、付け替えます。なお、このユニットは元々回転式ボールペンなのです。

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オリジナルのコネクトパーツその物は破損していませんが、代替の回転メカユニットに装着出来ないため、取り外して新たに拵えます。

真鍮でコネクト部を作り、回転メカを装着しました。

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胴軸側に取り付けました。新たに取り付けた他社製の回転ユニット右端のつまみを右に半回転、芯かカチカチと出ました。

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芯補充の時と同じ要領でキャップチューブを回して外し、下から見た状態。真鍮に切ったネジが確認出来ます。

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修理完了しました。

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