モンブランの作家シリーズ、ヴァージニア・ウルフのキャップを作ってお直ししました。
お預かり時は、写真のように応急処置的に接着された状態でしたが、このように水平に破断した状態では強度を保てません。
軽く引っ張って、簡単に外れてしまいます。キャップは普段使いに於けるネジの開閉、クリップ固定など何かと力の加わるところです。お問い合わせ時からキャップ製作でのご依頼でした。ただしオリジナルと同じ表面彫刻までは対応できません、と言う旨は事前にお伝えしてあります。
キャップが完成しました。今回一番難しかったところは、トップエンドのメタルパーツにピッタリ合うように、樹脂の端面を手で彫り込む作業です。製作1本目はエンド部を中からネジ留めする段階で、若干キャップチューブとの組み合わせが歪になり失敗。
トップのホワイトスターが水平でなく、偏って(角度がついて)しまったのです。
このようにキャップ表面と天冠が真っ直ぐで、トップも水平であれば問題ありません。