刃物用ラック、新調しました!

轆轤の架台に据え付けてある、刃物ラックがもう半年以上前から一部崩壊状態のまま使って来ましたが。が、それももう限界でした。これは轆轤が架台ごと完成して間もない頃、自分で作った物なのでした。ところが素人大工の悲しさからか、徐々に傾いたかと思えば、一部釘ごと落ちたりと、後半はドリフのスタジオセットよろしくだましだましでここまで来ました。いやいや、素人ながらよく4年以上も持ったととるか!?

という訳で、毎日の作業にも支障を来し始めたので、流石に作り直さなければなりません。

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1本でも多くの刃物がすぐ手に取れるよう、縦2列に作ったのですが、真ん中の仕切りがほぼ崩落してしまっているため、刃物の柄がごちゃごちゃで2列か3列かも見分けがつかない有様。

 

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真ん中の仕切りが重さで下に沈んでしまっているため、溝の左右で高さが違い、柄が真っ直ぐに収まっていません。

 

そこで今回は日曜大工を諦め、意を決してプロにお願いすることにしました。当工房から歩いてすぐの、建築工房クラフトさんを訪ねたところ、二つ返事で引き受けて下さいました(*^^)v ああ、良かった。

 

クラフトの社長さんが「とにかく現場を見せて貰いましょう」と、訪ねたその場で見に来て下さいました。

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当工房を見終えた翌週には、何と「一応ラックが出来ましたので、取付けに伺います」と連絡が来ました。早っ!!

てっきり半分近くはこちらで作るのかなと思いきや、出来上がったラックを持参、あっという間に取り付けて頂きました ♪

いいですネ~。一目ですっかり気にってしまいました。見るからにがっちりしています。

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この場で載せるのも恥ずかしいのは百も承知ですが、取り外した私の作品 ↑ です。

 

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早速ヒラギリという刃物を仮に挿してみました。当たり前ですが、ちゃんと2列に見やすく収まります!

 

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隙間なく挿しても、ご覧の安定性。晴れ晴れした気分で、再び日々の仕事に没頭できます。

 

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昨春、もう1台の轆轤が隣に導入されたことだし、今回は反対側(右)にもラックを拵えて頂きました。こちらは主に、ネジ切り用のクシガマをメインに並べる予定です。

ちゃんとした物を作って貰うためにプロにお願いする訳だから、多少お値段が張っても構わないと決めていました。そうしたら、何とまあ予想額より遥かに低価格ですっかり恐縮してしまいました・・・。

建築工房クラフト様、ありがとうございました! 末永く活用させて頂きます。

修理日誌 透明鞘の製作・復元 OMAS Limited Edition Harmonia Mundi

修理依頼品:オマス OMAS

リミテッドエディション ハルモニア・ムンディ x 2本

①チタン

②18Kソリッド ホワイトゴールド

 

オマスの同じデザインの限定万年筆2本をお直ししました。本体軸はチタン、18Kソリッド(ホワイト)ゴールドの2種類で、それぞれの胴軸&キャップが透明アクリルらしきカバーで覆われたストレートなデザインです。その4点の外筒パーツすべてにクラックや擦り傷が付いてしまっています。

※オーナー様からは、ビス留めされたすべてのボディパーツやクリップが取り外された状態でお預かりしました。

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チタン製リングを持つのは、18Kソリッドゴールドの軸。反対に金のリングはチタン軸のカバーになります。見事にビス穴周りからすべてクラックが発生してしまっています。

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この透明外筒と同じパーツを作ることが今回の修理依頼です。

先ずは接着されたすべてのリングを、特殊な工具で取り外します。

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とにかくアクリル切削は常にクラック破損のリスクを抱えるため、オリジナルとは別の素材を使って作ります。これはお預かりする前に、依頼者様にご説明済みです。

何度か採り上げた、透明セルロースを使います。アクリルより柔らかいものの、割れにくいのが最大の特徴です。

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削ってほぼ形が出来上がった代替パーツたち。失敗を含めると、必要数の倍以上は作りました。主に穴位置のズレや磨きで落とせない傷の付着でした。精密な穴開けだけは、卓上フライスのお世話になりました。

余談ですがこれら2種類の万年筆、透明外筒の寸法や穴の位置、ビスのサイズなど皆微妙に異なります。ですから同じ物を2本ずつ作ればよい、という訳にもいきませんでした💦

因みにチタン軸のビス脚外径はΦ1.6mm、18Kゴールドの方はΦ1.2mmでした。

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透明セルロース版の外筒、すべてが完成しました。ビス頭を除く外径は約Φ17mmと、モンブラン149のキャップとほぼ同じ太さです。

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リング、ビスともにそれぞれチタン色、金色で統一された非常に凝ったデザインですね。

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製作日誌 オーダー万年筆

数か月前に弊所でオーダー製作・納品した万年筆をお預かりしました。
ペン先の筆記調整や、キャップを後ろに挿す時の安定性向上など、ちょっとしたメンテナンスでした。

個人のお客さんからのオーダーなので、デザインや材料の色の選択等もすべてご注文通りでした。メーカーのペン先ユニットをお預かりし、キャップと胴軸を作ったカタチです。

因みにオーダー製作ではキャップネジ式が主流ですが、この万年筆は珍しく嵌合式でのご注文でした。

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オーダー製作をブログで採り上げることはあまり行って来ませんでしたが、今後は機会があればまたご紹介したいと思います。

修理日誌 胴内軸・首軸製作 / PELIKAN M800

メーカーにペリカンM800・赤縞の代替パーツがもうないとのことで、修理を2本まとめて依頼されました。首軸と胴軸の境目辺りからインク漏れで手が汚れる、という1本。そしてもう1本もほぼ同じ症状ですが、ねじの所から水平クラックが2ヵ所ほど見えてしまっている状態でした。

ペリカンのこのシリーズでは経験上、外側から補修しても漏れが止まらないか、止まってもいずれまた漏れを引き起こしてしまうことが分かっています。原因は内部のアクリル製インク貯蔵部がひび割れて、本体表面に回ってしまっているからです。一体成型で作られていますが、丁度ねじの裏側の首軸との接合部が最も弱く、ここからやられる個体がほとんど。

なお依頼者様からは2本とも首軸ごと作って欲しいと頼まれています。首軸・内部のインク貯蔵部を2つ作り、最後に接着してする方法の修理とします。

胴軸を傷つけないよう、首軸を切断します。

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こちらは1本目。内側の透明アクリルが、インク貯蔵部となります。余談ですが首軸リングが金メッキじゃないのは、以前うちで腐食したリングの代わりに樹脂リングを作って代替としたからです。それも今回の修理で結局は首軸ごと作り直すことになります。

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2本目。これは切断したのではなく、クラック位置を把握するために敢えて内部の傷口を広げるように首軸を取り外そうとした結果、このような形で折れて外れました。

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慎重に胴軸内部の透明アクリル部分を、2/3ぐらいの深さまで掘り、オリジナルのインク貯蔵部を切削して除去します。

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インク貯蔵部を割れにくい透明樹脂、首軸をエボナイトで作ります。胴軸内部の破損が異なっていたため、彫り込んだ内径も数値が少し違います。結果、インク貯蔵部の外形も同じではありません。

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内面を良く研磨した後、水を入れ、吸入器を仮装着して水で吸入・排出の試験を行います。この内壁の磨き込みが難しいのです。

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インク貯蔵部を胴軸に装着。オリジナルの破損前のアクリルも、このような形で首軸と繋がっていました。

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ペン先ユニットが正しい位置・深さに止まって収まるかをチェック。

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接着が乾燥したら修理は完了となります。

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修理日誌 ペン先の変形直し / Montblanc No.149

万年筆のペン先曲がりの修理は、よく依頼される修理の一つです。一口にペン先曲がりと言っても、曲がってしまった原因や曲がり方は様々ですが、今回のようにペンポイントが横報告に反れる破損は厄介です。矯正作業の段階でペンポイントが取れてしまうリスクが高いことと、一旦横方向に曲がるとインクの通り道である切り割がなかなか真っすぐにならないから。切り割が真っ直ぐにならないと、ペンポイントまでインクが届かず、まず書けません。

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まずは片側から。研磨改造して専用に作ったヤットコを中心に複数の工具を用います。

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もう片側の反りを起こして、見た目は9割ほど元の形に戻りました。これで修理は間もなく終わりに思えるかも知れません。いいえ、ここまでは全体の作業時間の半分以下です。さらに切り割を真っすぐ、そして上下方向を叩いてペンポイントより下の溝脇を左右でズレが無いように、細かく整えていきます。

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先端が部分が整ってきても、ハート穴までの更に下の切り割がまだ広くなってしまっています。当然、槌打ちの微調整を更に繰り返して、”開き”を寄せていきます。

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表面が整って見えても、裏側はまだ曲がっています。当然、裏側も綺麗に修復を続けます。余談ですが、ヤットコによる曲げ起こしや槌打ちの作業は、主にペン先を取り外した単体の状態で行いますが、都度ペン芯と合わせて首軸に差し込んでチェックを行います。ペン先単体で曲がりはかなり修復出来ているように見えても、ペン芯や首軸にセットするとまた上下左右にズレてしまうことがあるからです。当然また抜いて微調整・・・と、こういった作業の繰り返しです。見た目ペン先の曲がりがほぼ直ったようでも、後半の作業時間がより長くなるのはこのためです。

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裏側もペンポイント下の切り割が真っ直ぐになり、曲がり直しの作業はほぼ終わりました。しかしペンポイント右側が左より少し長くなってしまっています。これは作業に入る前からの計算通りです。つまり今回のように両方のペンポイントが同じ横方向に揃って曲がると、元に戻した時左右のペンポイントまでの長さが変わってしまう事がよくあります。これを解消するため、最後に研磨レースで削って、左右の長さを整えます。

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インクを付けて筆記調整をします。通常筆記に支障ない筆記が出来るようになったら、最後に研磨で表裏の傷を取り、ようやく修理完了です。

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修理日誌 吸入式万年筆のパッキン製作 OMAS 556/S, Ogiva Cocktail, PELIKAN 400

吸入式、とりわけモンブランペリカンでお馴染みのピストン吸入式は相も変わらず万年筆好きに人気の方式です。簡単な操作で大量のインクを充填出来て、水洗いもやはり簡単であることがその主な理由だと思います。またこの機能を持つというだけでも、ペン字体の魅力がぐっと上がるのでしょう。

しかしピストン式の最大の泣き所は、パッキンの収縮や摩耗により吸入不良を起こすか、胴軸内壁とパッキン接地面の隙間からインクが更に奥へ回り込み、最悪胴軸の尾部から漏れること。またホンの一部を除いてほとんどドイツを始め、イタリア等高級な外国製品に展開されている方式ゆえ、修理費が高いか廃盤やメーカー/代理店の撤退でサービスを受けられなくなると、万年筆として使えないといった様々な事情で未だ使用環境には問題があります。

当然こういったピストン式のパッキン交換の依頼も、弊所の重要な仕事の一つです。今回は2通りの修理を採り上げました。

1例目)Oリングを使い、それを取り付けるパーツを作って機能させる方法です。ご依頼のペンは、オマスの1970年代のモデル、556/S。サイズ的にはペリカン400を長くしたぐらいのスリムな物ですが、インクタンクが大きく、見た目の割には大量のインクを吸入します。が、全く吸入しません。

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同社の後年~末期の製品がペリカン等と同じパッキン一体型であるのに対し、黒いゴムパッキンを平ネジで留める作りで、これはオマスに限らず、コルクパッキンを使った戦前からある方式です。

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当初、写真にあるピストンロッド上部に設けられた突起脇にOリングとスペーサーを取り付け、更により低頭のネジ蓋を作って吸入を試みました。しかしそうするとオリジナルよりかなり短くなるため、ピストンが突き当たる所まで上がらず空気も大量に吸い込み、使えませんでした。結果、横着はダメというものでした。

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オリジナルと同じ長さ(=ストローク)になるよう、修理方法を変更してパーツの設計をやり直します。ピストンロッドには手を加えず、スペーサーと2段型の平ネジを作りました。

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成型のパッキンに近い機能で吸入・排出をより効率良く出来るよう、Oリング外側を切削して二重線&外径調節を施します。これだけの加工でも、吸入量に差が出るんです。

※写真では上側を削り過ぎてしまったため、やり直してあります💦

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2例目)パッキン一体型で製作する方法。つまりオリジナルと同じ方式です。モデルはペリカン400の1950年代の初期型。これは現行のM400 やモンブラン等にも通じますが、ピストンロッドや螺旋棒、及びそれらのパッキン取付けヘッドの構造からOリングの使用が出来ない物を指します。Oリング単体を取り付けられない、若しくはOリングをマウントさせるパーツを作っても、その取付けスペースがない等です。

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そこで他のパーツ類は作らず、軟性樹脂の切削でパッキンを作って取り付ける方法です。一見最もシンプルなようで、かなり難しいです。弾力性がある素材は切削には不向きだからです。そもそもオリジナルでは当然成型で、こんなパーツを切削なんてアホなことはやってられません。修理だから已む無く取る方法なのでした。ピストンロッドに付いている方が拵えたパッキン。見てくれは褒められた物ではありませんが、この後の仕上げと潤滑剤塗布でしっかり機能しました。

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同じ方法でお直ししたオマス・オジヴァ カクテル。

分かり辛いですが、作った方は取り付けて胴軸内に透けて見えます。

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修理日誌 最も小さな吸入式 / PELIKAN M320

ペリカンはもちろん、ピストン吸入式で最も小さいであろう万年筆・M300系の軸折れ修理依頼です。ご依頼の万年筆はM300シリーズの限定モデルのM320 ルビーレッドでした。これまで同様の破損例はM400やM800 の修理で診て来ましたが、M320は稀です。
稀と言いますのは、M300系の売れた個体を含む絶対数が、前述のモデルと比べるとかなり少ないというのもあると思います。

では具体的な修理の話に入ります。首軸と胴軸の境目でポッキリ破断しています。検査の結果、首軸自体は他に亀裂等の損傷が見られなかったため、これはそのまま流用することにしました。写真はお預かり後、首軸内部に残ったアクリル製ジョイントの一部を取り出した状態です。

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破断面を綺麗にさらって、胴軸加工の準備に入ります。こうしておかないと、刃物を当てた時に、回転の力でバリバリっと周辺も大きく破損させてしまう恐れがあります。

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これから作るインクタンク&ジョイント一体型のパーツを取り付ける(埋め込む)ための、穴開け加工を行います。インクタンクが収まる内径で、胴軸の2/3程掘り込みます。この作業が今回の修理で最も危険で神経を使いました。インクタンクのパーツ作りは確かに難易度は高いですが、失敗すれば作り直せばいいだけのこと。それに対し、加工で割れやすい柄物アクリルをより薄いパイプ状にくり抜くのです。水冷却&切削で、無事狙い通りに本体加工が終わりました。

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インクタンクを透明セルロース樹脂で作ります。

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内面を良く磨いたら、一旦吸入器を仮装着します。ピストンがスムーズに基準値(インク代わり)の水を吸入、かつインクが後ろに回らないよう何度か試験を行います。

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これらをパスすれば機能的には直ったも同然になります。しかしこの状態で胴軸に取り付けてしまうと、透明度が上がってルビーレッドの胴軸の雰囲気が外見上からもオリジナルと大きく変わってしまいます。従って、折れた元のインナーに近い色合いに染色を行います。

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接着なしの仮付けで、修理前と変わらない感じであることを確認しました。

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胴軸埋込の接着、及び首軸にも接着を行い、修理が完了しました。本当は内部ジョイント箇所の一部だけを作って接着する、より作業工程が少なく修理費も安く出来る方法も検討しました。しかしその方法だと首軸はいいとしても、胴軸は端面の他、胴軸内壁(に接する)との接着シロは僅かh=1mmしかありません。そのような皮一枚に近い状態ですと、ちょっとした衝撃で再び破損しないという自信も確証もありませんでした。だから、いっそのことインクタンクごと作って、接着シロを広くとって強固な修理にする必要があったのです。その首軸と胴軸の接続構造自体は、サイズが違うだけでM400 ~ M1000 も同じです。

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